エビングハウスの忘却曲線で単語を忘れないためにできること

170 Dec 10, 2025

単語リストをがんばって覚えたのに、1週間後にはほとんど忘れている…。

「自分って記憶力悪いのかな」と落ち込むこと、ありますよね。

実はそれ、かなり“ふつう”のことです。しかも、きちんと説明できる科学的な理由があります。

その正体が「エビングハウスの忘却曲線」です。

これを知っておくと、脳とケンカせずに、うまく味方にできるようになります。

このページでは、忘却曲線をかんたんに説明しつつ、My Lingua Cards(マイ・リンガ・カーズ)がどのようにこの仕組みを使って「忘れかけた単語」をちょうどいいタイミングでよみがえらせているのかを紹介します。


エビングハウスの忘却曲線とは?

19世紀、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、「人はどれくらいの速さで新しい情報を忘れるのか」を実験で調べました。

その結果、ちょっとショックだけど役に立つ事実が見つかりました。

ざっくり言うと、

  1. 約20分後には、学んだ内容の約40%を忘れてしまう
  2. 1日後には、約70%を忘れる
  3. 6日後には、復習していなければ、ほとんど覚えていない

これをグラフにすると、最初はしっかり覚えているのに、そこから一気に記憶が落ちていく「急なすべり台」のような形になります。これが「忘却曲線」です。

脳がサボっているわけではありません。

脳はエネルギーを節約するために、「使っていない情報は不要」と判断してどんどん捨ててしまうのです。


なぜ語学学習者には特にきついのか

この忘却曲線のダメージを一番受けるのが「語彙(単語)」です。

  1. 夜に新しい単語を10個覚える
  2. 翌日には、すでに何個かあいまいになっている
  3. 1週間後には、「あれ、どこかで見た気はするけど…」くらいの単語が1〜2個残るだけ

テスト前の一夜漬けのように、「一気に何十回も繰り返して、そのまま放置する」やり方だと、短期記憶は一瞬ふくらみますが、その後の数日で忘却曲線にきれいに消されてしまいます。

その結果、多くの学習者がこう感じます。

  1. 「何時間も勉強したのに、全然残らない」
  2. 「読めば意味はわかるのに、会話になると口から出てこない」

問題はあなたの根性やセンスではありません。

「使っていない情報は捨てる」という脳の仕様が、そのまま出ているだけです。


シンプルな解決策:忘却曲線を“途中で止める”

良いニュースもあります。

忘却曲線は「決め打ちの運命」ではなく、途中で何度でも上書きできます。

ポイントはタイミングです。

ある単語を「忘れかけたちょうどその時」にもう一度見ると、脳はこう判断します。

「お、この情報また出てきた。どうやら大事らしい。残しておこう」

この考え方が「間隔反復(スペースド・リピティション)」です。

同じ日に20回繰り返すのではなく、少しずつ間隔を空けながら、賢く復習する方法です。

例えば、新しい単語1つに対しては、こんなペースになります。

  1. 1回目の復習:覚えた数分後
  2. 2回目:数時間後
  3. 3回目:翌日
  4. その後:3日後、7日後、2週間後、1ヶ月後…

覚えていたら次の間隔は長くなり、忘れていたら少し早めに戻ってくる。

これを繰り返すことで、「忘却曲線が落ちきる前に、何度も引き上げていく」イメージです。

長時間の根性勉強ではなく、「短くてピンポイントな復習」を何回も重ねるほうが、脳にとってははるかに効率的です。


紙の単語カードがつらくなる理由

もちろん、紙の単語カードでこの仕組みを再現することもできます。

「1日後の箱」「3日後の箱」のように箱を分けて管理する有名な方法もあります。

ただ、現実的にはかなり大変です。

  1. 復習日を自分で計算しないといけない
  2. 毎日カードを仕分けて入れ替える必要がある
  3. 忙しくなった瞬間に、仕組みが一気に崩れる

さらに、紙のカードには音声がありません。

目だけで単語を覚えることになり、発音やリスニングが完全に置き去りになります。

正直なところ、ここはデジタルツールのほうが圧倒的に有利です。


My Lingua Cards は忘却曲線をどう使っているか

My Lingua Cards は、この「間隔反復」をシステムの中心に据えて設計されています。

復習日や間隔について悩む必要はありません。やることはシンプルで、

  1. ログインする
  2. 「今日の復習」に出てきたカードをこなす

だけです。

その裏側では、こんなことが自動で行われています。


1. 単語ごとに“記録”をつけている

My Lingua Cards は、あなたが出会ったすべての単語に対して、小さな学習履歴を持っています。

  1. すぐに答えられたか
  2. 少し迷ったか
  3. 完全に忘れていたか

よく覚えている単語は、次の復習をぐっと先送りに。

あやしい単語は、早めにもう一度出てくるように。

こうして、「今まさに忘れそうな単語」に、あなたの時間が集中するようになっています。


2. 「忘れる直前」にカードが出てくる

目標はシンプルです。

その単語があなたの記憶から消える直前に、もう一度見せること。

学習者の側からすると、こんな感覚になります。

  1. 「あ、この単語、久しぶりに見た」
  2. 「意味は…えーっと…あ、そうだった!」
  3. その瞬間に、記憶が一段階強くなる

まさに、忘却曲線が落ち込む“崖”のあたりで単語が戻ってきて、それをぐっと上に引き上げるイメージです。

My Lingua Cards は、あなたが学んだ全単語に対して、このタイミング調整を自動で続けています。


3. 毎回の復習がそのまま「リスニング練習」になる

My Lingua Cards のカードには、すべてネイティブ音声がついています。

単語をタップして音声を再生すれば、ただ意味を確認しているだけでなく、同時に

  1. 正しい発音
  2. 自然なアクセントとリズム
  3. スペルと音の結びつき

までトレーニングできます。

音・意味・スペルがセットになった記憶は、とても壊れにくいです。

結果として、必要な復習回数そのものも減っていきます。


4. 「知っている」と「自分で言える」を両方トレーニング

画面で見ればわかる単語と、自分の口からスッと出てくる単語は別物です。

そこで My Lingua Cards では、両方向の練習を用意しています。

  1. 外国語から日本語:見たときに意味がすぐにわかるか
  2. 日本語から外国語:意味を見て、自分で外国語を言えるか

そして、いきなり両方やらされるわけではありません。

まずは「外国語から日本語」の方向で、間隔反復を使ってしっかり定着させます。

その単語がある程度安定してから、「日本語から外国語」の方向が解禁されます。

つまり、受け身の記憶を固めてから、アウトプットの練習に進む流れです。

エビングハウス的に言うなら、まず忘却曲線を何度か持ち上げて記憶を安定させ、そのあとで「話す練習」でさらに伸ばしていくイメージです。


毎日やることは、実はとてもシンプル

忘却曲線やアルゴリズムの数式を理解する必要はありません。

必要なのは、シンプルな日課だけです。

1日1〜2回、My Lingua Cards を開く

「今日のカード」を全部終わらせる(システムの出す順番を信じる)

カードを見るたびに

  1. 表面を見て、自分で答えを言ってみる
  2. 音声を聞き、発音をマネする

長時間の勉強は不要です。

多くの場合、1日10〜20分をコツコツ続けるほうが、「たまに3時間」よりずっと効果的です。


ゆるめのご案内:タイミングはシステムに任せてしまおう

「何度覚えても、同じ単語をまた忘れる…」

そんなとき、本当の問題は「やる気」ではなく、「復習のタイミング」が合っていないことです。

エビングハウスの忘却曲線は、「なぜ忘れるのか」を説明してくれます。

間隔反復は、それに対する実用的な解決策です。

そして My Lingua Cards は、そのタイミング管理を丸ごと引き受けるように設計されています。

  1. あなたの単語を1つずつ記録し
  2. 忘れかけのベストタイミングで画面に出し
  3. 音声・例文・双方向の練習で、「読める」単語を「話せる」単語に変えていく

これが、アプリの裏側でずっと回っている仕組みです。

もし「これ、実際にやってみたい」と感じたら、

mylinguacards.com で無料アカウントを作って、数日間だけ「今日のカード」を毎日クリアしてみてください。

「前はほぼ忘れていた単語が、気づいたらスッと言えるようになっている」

そんな瞬間が増えてきたら、それはもう忘却曲線があなたの敵ではなく、味方として働き始めているサインです。

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