「分かるだけ」の英単語を話せる英語に変える My Lingua Cards の二方向トレーニング

397 Dec 3, 2025

単語は「読める」のに、話すときに出てこない理由

単語を読めば意味は分かる。文章もちゃんと理解できる。

なのに、いざ話そうとすると口から何も出てこない。

これは「受動語彙(パッシブ)」と「能動語彙(アクティブ)」のあいだにあるギャップです。

この問題を解決するのに、新しい教材は必要ありません。

必要なのは、シンプルだけどよく出来た仕組みです。

  1. 外国語 → 日本語で意味を理解する流れ
  2. 日本語 → 外国語で自分の口から出せるようにする流れ

My Lingua Cards は、この二つの方向を軸に設計されていて、両方のステージを順番にガイドしてくれます。

ここでは、この仕組みがどう動くのか、そして「知っているだけの単語」が実際に使える単語に変わるまでのステップを、八つのポイントで分かりやすく説明します。


受動語彙と能動語彙:この差を埋めないと話せるようにならない

あなたの語彙は大きく分けて二種類あります。

  1. 受動語彙
  2. 読む・聞くと「意味が分かる」単語
  3. 能動語彙
  4. 自分で話す・書くときに「実際に使える」単語

多くのアプリや教材が鍛えているのは、ほとんどの場合この一方向です。

  1. 外国語(英語など)を見て → 日本語で意味が分かる

もちろん、これは大事です。

でも「理解できる」だけでは、会話になると止まってしまいます。

単語を本当に「使える」ようにするには、もう一つの方向も意識的に鍛える必要があります。

  1. 日本語で意味を見る → 外国語の単語を自分で言える

My Lingua Cards は、この二方向をどちらもちゃんと通るように、最初から設計されています。


ステージA:まずは「見た瞬間に分かる」理解を作る(外国語 → 日本語)

最初のステージでは、その単語が「見た瞬間にああ、これね」と感じられるレベルまで理解を固めます。

My Lingua Cards の「学習言語ページ」では、通常こんなカード構成になっています。

表側(フロント)

  1. 学習言語の単語(音声付き)
  2. レベル
  3. 発音記号(発音の目安)
  4. イメージ画像
  5. 説明文(Description)と例文(Example)の音声

裏側(バック)

  1. あなたの母語(ここでは日本語)の訳
  2. 例文の日本語訳

このカードを、スペースド・リピティション(間隔反復)で何度か見ていくうちに、脳はその単語をどんどん素早く認識できるようになります。

これは典型的な「外国語 → 母語」のトレーニングで、受動語彙を強くする段階です。

このステージのゴールはとてもシンプルです。

外国語の単語を見た瞬間に、何も考えずに意味が分かること。

ステージBが解放されるタイミング:早くやり過ぎるとしんどくなる

日本語 → 外国語の練習(アウトプット側)を始めるのが早すぎると、ほとんどの人はこう感じます。

  1. 「やっぱり自分には向いてないかも」

つまり、ただストレスになって、モチベーションが落ちます。

そこで My Lingua Cards では、タイミングをシステム側で管理します。

  1. まず、学習言語ページでその単語を、通常の向き(外国語 → 日本語)で何度か出題
  2. その単語が少なくとも 8回以上 くり返し出てきたあとで
  3. はじめて「母語ページ」での逆向きトレーニング(日本語 → 外国語)が解放されます

つまり、

ある程度、受動語彙として「安定」するまでは、日本語 → 外国語のきつい練習はさせない

という設計です。

こうすることで、程よくチャレンジングなのに、挫折はしにくいバランスが保たれます。


ステージB:日本語 → 外国語の「声出しトレーニング」

カードの準備が整うと、その単語は母語ページにも登場するようになります。

ここから方向が入れ替わります。

母語ページの表側

  1. 日本語で意味・説明が表示される
  2. そこに、学習言語での「Description」と「Example」の音声が付いている

ここであなたがやることはシンプルです。

  1. 日本語の意味だけを見て、学習言語の単語を「頭の中で思い出しながら、声に出して言う」
  2. 思い出せなければ、学習言語の Description 音声を再生する
  3. それでもピンとこなければ、Example の例文音声を聞く
  4. それでも無理なら、単語の音声を聞くか、カードをめくって答えを確認
  5. 次の単語へ進む

このアクティベーション(能動化)の段階では、単語はランダムな順番で何度も登場します。

こうして、

  1. まずは理解(外国語 → 日本語)
  2. そのあとで、アウトプット(日本語 → 外国語)

という二方向の流れが、実際のトレーニングの形になります。


My Lingua Cards の中で「二つの方向」がどう見えるか

あなたは、二つの別々のページで学習します。

外国語 → 日本語(理解用のページ)

  1. 学習言語ページでは、カードの表が学習言語、裏が日本語。
  2. 読む・聞くと意味がすぐ分かる「受動語彙」を鍛えるモードです。

日本語 → 外国語(アウトプット用のページ)

  1. 母語ページでは、カードの表が日本語で、裏が学習言語。
  2. 同じカードでも、向きが逆になっています。
  3. しかも、このページに出てくるのは「学習言語ページで少なくとも8回以上くり返した単語だけ」です。

ここが、単語が「知っているだけ」から「自分で使える」に変わる場所です。

カード自体はあらかじめすべて用意されています。

My Lingua Cards がやっているのは、

いつ・どの順番で・どちらの向きで見せるか

を自動で最適化している、というイメージです。


声を出す理由:アクティブ語彙は「口の中」にある

アクティブ語彙は、頭の中だけでは完成しません。

実際に「口を動かした回数」が、あとから効いてきます。

そのため My Lingua Cards では、こんな流れをおすすめしています。

  1. 学習言語の単語と、その短い Description を読む(または音声を聞く)
  2. 少しだけ間をおく
  3. 単語を学習言語で声に出す
  4. カードをめくって、日本語訳と例文の日本語訳を確認する
  5. (例文自体は学習言語のまま)

理想的には、

  1. 例文音声を真似して発音する(シャドーイング)
  2. 余裕があれば Description の音声も真似してみる

こうして毎回声に出すことで、次の三つがまとめて鍛えられます。

  1. 思い出す速さ
  2. 発音のクリアさ
  3. 実際の会話で使うときの自信

毎日続けやすい「短いアクティベーション・セッション」

長時間の勉強マラソンは必要ありません。

大事なのは、短くても「毎日続けられる」ことです。

My Lingua Cards を使うときの、シンプルなルーティンの例はこんな感じです。

  1. 一日に一〜二回、サイトを開く
  2. 今日の復習カードをこなす
  3. 外国語 → 日本語のカードが出たら:
  4. すばやく意味を理解する
  5. 単語を声に出す
  6. できれば例文も真似して読む
  7. 日本語 → 外国語のカードが出たら:
  8. 少しゆっくり、単語を自力で言ってみる
  9. そのあと答えを確認する

スペースド・リピティションのスケジュールに沿って、

「今が復習にベストなタイミング」の単語だけが、学習言語ページと母語ページに出てきます。

一日20〜30分でも、受動語彙として「知っているだけ」の単語が、少しずつ話せる単語に変わっていきます。


「分かっていたはず」から「気づいたら口から出ていた」へ

受動語彙をアクティブ語彙に変えるには、次の三つがそろう必要があります。

はっきりした二方向のシステム

  1. まずは外国語 → 日本語で理解を固める
  2. そのあと日本語 → 外国語で思い出す練習をする

方向を切り替えるタイミングのルール

  1. 何度か成功したあとで、アウトプット側に切り替える
  2. My Lingua Cards では、少なくとも8回のくり返しのあとに切り替え

声を使った短い練習をくり返すこと

  1. 画面を眺めるだけでなく、実際に声に出して練習する

My Lingua Cards には、この流れが最初から組み込まれています。

  1. 音声・翻訳・例文付きのカードが最初から用意されている
  2. 長期記憶に残りやすいように、自動で間隔をあけて出題される
  3. 受動語彙が十分に強くなった単語から、日本語 → 外国語の練習がスタートし、何度かアウトプットのラウンドをこなせる

「知っている単語は多いのに、会話になるとほとんど出てこない」と感じているなら、My Lingua Cards を数日間だけ試してみてください。

特に、母語ページに出てくる「日本語 → 外国語」のカードに集中してみましょう。

そのうち、こういう瞬間が増えてきます。

  1. 「あ、この単語、前は読めるだけだったのに、今は自然に口から出てきた」

それが、本当の意味でのアクティブ語彙です。


まずは数日だけ、試してみませんか?

もしあなたが、

  1. 単語帳で何百語も「覚えたはず」なのに話せない
  2. リスニングや会話になると単語がまったく出てこない
  3. 毎日何をすればいいか分からない

と感じているなら、仕組みを変えるのが一番早い近道です。

My Lingua Cards なら、

  1. 音声付きのカードで受動語彙を固め
  2. タイミングを自動で管理しながら
  3. 母語 → 学習言語の声出し練習で、単語をアクティブ化

まで、全部ワンセットで出来ます。

今日から数日間だけでいいので、

  1. My Lingua Cards を開く
  2. 今日のカードを全部こなす
  3. 日本語 → 外国語のカードでは、必ず声に出して言ってみる

この三つを続けてみてください。

「読めるだけの単語」が、「気づいたら自分で言えていた単語」に変わっていく感覚が、きっと実感できるはずです。

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